啾啾吟 (しゅうしゅうぎん) 王 陽明 (おう ようめい) 知者不惑仁不憂 (ちしゃはまどわずじん(しゃ)はうれえず) 君胡戚戚眉双愁 (きみなんぞせきせきびそううりょう) 信歩行來皆坦道 (ほにまかせてこうらいせよみなたんどう) 憑天判下非人謀 (てんによってはんかせよじんぼうにあらず) 用之即行舎即休 (これをもちうればすなわちおこないすつればすなわちやすむ) 此身浩蕩浮虚舟 (このみこうとうきょしゅうをうかぶ) 丈夫落落掀天地 (じょうふらくらくてんちをかかぐ) 豈顧束縛如窮囚 (あにそくばくをかえりみてきゅうしゅうのごとくならんや) 千金之珠彈鳥雀 (せんきんのたまもてちょうじゃくをうたんや) 掘土何煩用屬鏤 (つちをほるになんぞわずらわさんしょくるをもちうるを) 君不見東家老翁防虎患 (きみみずやとうかのろうおうとらのうれいをふせぐ) 虎夜入室銜其頭 (とらよるしつにいってそのこうべをふくむ) 西家兒童不識虎 (せいかのじどうとらをしらず) 執竿驅虎如驅牛 (さおをとってとらをかることうしをかるがごとし) 痴人懲噎遂癈食 (ちじんはむせびにこりてついにしょくをはいし) 愚者畏溺先自投 (ぐしゃはおぼるるをおそれてまずみずからとうず) 人生達命自洒落 (じんせいたつめいおのずからしゃらく) 憂讒避毀徒啾啾 (ざんをうれいきをさけていたずらにしゅうしゅうたらんや) 【通釈】 『論語』に「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼おそれず」とあるが人間、物事の道理に通じ、心にやましいことがなければ、いかなることに遇っても憂い惑うことはないのだ。それなのに、君はどうしてそんなに双方の眉に皺をよせて憂えるのか。取り越し苦労ばかりしていないで、自分の考えにまかせて行きなさい。思いのほかすらすらと行ける平坦な広い道があるものだ。若し迷うことがあったならば、そのときは天意によって判断するがよい。必ず道は開けるものである。 自分が採用されれば大いに実行に移して世のために働こう、もし採用されないならば、時期の来るまで休養して英気を養っておこう。何人の用いる用いないなどは問題ではない、と考えて、広々とした水の上に浮んでいるから舟のように自分の心を小さな肉体以外において、大きな理想に生きようと心がければ、浮き世の波にもまれて溺れ死ぬような心配はない。自ら大丈夫を以て任じ、落々たる雄大な理想をもって世界を一人で背負って立つ気持ちになりなさい。周囲の利害に束縛されて囚人のように窮屈な思いをして、尊い一生を、くよくよと送るなかれ。吾は千金に値する尊い玉や金銀をちりばめた宝剣にも比すべき尊い天命をもってこの世に生れたのだ。雀のような小人共が騒いでも、この尊い玉を使って弾ち平らげる必要もない。また、土を掘るのには普通の鍬で沢山だ。何も宝剣を用いることはない。世間のありふれたことは誰でも用が足りる。何も自分が乗り出すまでもない。と、大きく高く自らを重んじて軽々しく動かず、日頃自らを磨き高めるべきだ。 ある家の老人は、むやみに虎を恐れて木戸を厳重にしてこわごわと暮らしていたが、或る夜ついに虎のために頭から食われてしまった。その西隣りの家にも虎が侵入してきたが、その家の子供は、それが恐しい虎だとは知らないで、面白がって竹竿をもって牛でも追うように虎を追い払ってしまった。世の中はおよそこんなものである。自信過剰も良くないが、いたずらに心配ばかりしていると、かえって禍いが押し寄せて来るし、自ら善いと信ずることに向って行けば、鬼神も避けてしまうのだ。一度むせんだからといって、食事もとらずにいる者は大馬鹿者であるが、また溺れるのをこわがっているおろか者は、足も震えて自分で水の中に身を投げるようなことになる。このように世の中の出来事を、よく達観して、高遠な理想に生きるようになれば、自然と気持が大きくなり、心はいつも晴々とさっぱりする。讒言やそしりを気にかけて、常に啾啾と草葉に隠れて亡き暮らす虫のように、陰鬱な生活を送るべきではない。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * この吟を2005.7.6の練習日に習いました。 自分より上段の方がさらに上の段になるための今年の課題吟だそうです。 見てのとおり長いので暗記しなくてもいいそうですが 途中は普通の詩吟ではなくて、読み込む感じです。 まだまだ未熟で、それ(=読み込む感じ)をなんと言うのか知りません。 12年の詩吟歴の中で、昔習ったというか、ちらっと耳にしたことがあるようで 始めて聞くというより、以前の記憶を揺り動かされるような懐かしさを感じました。 この詩のように生きることは難しいけれど 言っていることは妥当であると思う。 特に自分のように無駄に考えすぎる傾向がある人にとっては ためになる(?)詩なのではないだろうか。 詩吟の世界は奥深く、まだ触れたことの無い部分は沢山或る。 それは、この先ずっと習いつづけてもすべて触れるのは難しいことだと思う。 それでも、より多くの吟に触れ、詩吟の世界の奥深さを堪能したい。 なぜなら、故人の考え方から自らの生き方を考えさせられるから。 さまざまな思いがこめられた「詩」 その「詩」のこころを吟じていきたい。 いまは吟歴は15年です。 過去にはてなダイアリーに書いたことのある日記。 2008.8.24 更新♪ いつ落ち着くか分からないけど、落ち着いたらぼちぼちサイトの整理します。 ↓フルーツ・果物占い ↓方位学ブログパーツ:ブログに貼れなかったのでこっちに貼ってみた。 -方位学- ↓メロスロット↓ ↓文房具占い↓ |